冷たい彼は旦那さま


「彼女…?」


つられて視線を外すと、そこには知らない女性がたっていた。


「こんばんは。お邪魔してます」


長い髪を一つに束ね、桜色のスーツを着た大人びた女性。


「仕事仲間の中田サツキさん。仕事が終わらなくて家で終わらせようってことになって」


「急にごめんなさいね。中田サツキです。翼君とは同じ年で何だかんだで仲よくさせてもらってるの」


喋り方も大人で、綺麗で。


私とは外見も中身も全然違う。


翼さんと並んで立つと美男美女と言ってもきっと間違いない程に絵になっている。


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