冷たい彼は旦那さま
だから、大地の気持ちも分かる。
「ごめんね、大地」
こうして謝ることしか出来ない事も、わかってる。
自分の中で答えは決まってるのに、大地の優しさに甘えた私はやっぱり弱い。
「ばーか。何謝ってんだよ」
「だ、だって……」
口ごもるわたしの頭を、大地はわしゃわしゃと掻き乱す。
「今日は遥の中で俺が幼馴染みとして昇格した日なんだぞ?俺はそれだけで満足!!」
にっと大地は笑った。
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