冷たい彼は旦那さま

それから翼さんとご飯食べて、話して。


無言の時間が多かったけど、幸せ時間。


このまま、時間が止まればいいのにって思っても時間は止まらない。


あっという間に土曜日。


「それじゃ、今日は早く帰ってくるから」


そう言って、翼さんが私の頭を撫でる。


「はい。待ってます」


少しだけぎこちない笑顔。


最後は笑わないといけないのに。


いつもと同じようにしないと。


「遥。何で泣いてんの?」


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