冷たい彼は旦那さま
私もそっと翼さんの背中に手を回す。
「翼さん、知ってますか?私きっと翼さんしか見えてないんですよ」
本当にそう。
24時間があったとしても、きっとその24時間は翼さんのことを考えてる。
「泣き虫で弱虫で。学生だから子供です。だけど、翼さんのことを好きな気持ちはきっと負けないです」
それ程、翼さんのことを思ってる。
「ほんとに、遥には敵わない」
少しだけ照れくさそうに翼さんが笑った。