冷たい彼は旦那さま


「遥、大事にする。今とは言わない、何年先でも構わない。いつか、俺と結婚しよう」


少しぎこちない、翼さん。


それが、何だか翼さんがらしくて私は笑いながら泣いていた。


嬉しくて、幸せ過ぎて泣いた。


今の私には何度も頷くことしかできなかったけど、しっかと頷いた。


翼さんは大事に私を抱きしめる。


こつんっと額を合わせて二人で笑う。


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