冷たい彼は旦那さま


大地が心配してそう言ってくれた事ぐらいわかってた。


だけど、サツキさんの言葉が胸に刺さったままに。


『あんたが幼馴染みを独占してるからよ』それ


私はずっと大地の優しさに甘えてた。


それはもうやめよう。


「遥、ごめんっ!今日は用事があって……」


顔の前で手を合わせている千秋。


「大丈夫だよ。一人で帰れるから!」




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