冷たい彼は旦那さま


薄暗い部屋の中でぼーっと座り込む。


カチカチと時計の音だけが響く。


もうすぐ翼さんが帰ってくる。


早く泣きやまなきゃ。


笑えるように、しなくちゃ。


「うぅー……」


それなのに恐怖のあまに泣けてしまう。

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