冷たい彼は旦那さま
第七章
翼さんと水族館
「翼さん、起きてください。遅刻しますよ?」
冬になり寒くなった。
翼さんは寒さに弱いのか早起きが出来なくなり、最近では私が起こしてる。
「ん……」
何度揺さぶっても一向に起きる気配がない。
「もう、知りませんから――…わわっ!」
呆れて部屋を出ようとしたときだった、グイッと後ろから引っ張られる。
「おはよ、遥」
すっぽりと翼さん腕の中。
「…おはようございます」
こうしていつもわ翼さんは私を簡単に許させる。