冷たい彼は旦那さま


「メールも嘘なの。私が勝手に遥ちゃんの携帯を見て勝手に見たのよ。全部、自作自演なの」


そう言って、馬鹿にするように私は笑った。


笑えないのに泣きたいのに、笑うしか出来なかった。


「それと、一番隠してたことはね……」


言ったらきっと、もう元の関係には戻れない。


だけど、それでもいいやって思えた。



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