冷たい彼は旦那さま

電話の相手は翼さん。


そんなこと言ったら変な誤解するに決まってる!!


「あ、今は多分駅前の喫茶店に居ると思うんで行くならお好きにどーぞ」


「ちょっと!何言ってるのー?!」


慌てて電話を取り返す。


「もしもし、翼さん!?」


だけど、私の耳には翼さんの声は聞こえなくてプープーっと虚しい機会音が聞こえた。


「それじゃ、頑張ってねー」


好奇心を含んだ笑を残したままいってしまった千秋。


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