冷たい彼は旦那さま


「遥…」


さっきとは違う、壊れてしまいそうな翼さんの声。


「翼さん…」


私達には埋められない距離が、ここにある。


翼さんが大切過ぎて、触れるのが怖くて。


私はただ、翼さんの指先を握るしか出来なかった。


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