双子姉妹の胸キュン恋愛道!
校門の前に真っ白なリムジンがピタリと横付けされた。
運転手がすぐに降りると、後部座席の扉を開ける。
中から颯爽と、真っ青なドレスを着た美樹が降りてきた。
「今日こそは、必ずショウ様を見つけるわよ。」
気合を入れて学校の中に入ろうとすると、真っ黒なリムジンがやって来て傍で停車した。
こちらも同じように運転手が後部座席の扉を開けると、真っ赤なドレスを着た花子が降りてきた。
「あ、美樹やん、また来たんや。」
「花子ちゃん、おはよう。」
「例のショウって人、また見つけに来たん?」
「そうやねん。今日こそ見つけたろって思って…。」
「なぁ、もう一度、写メ見せてくれへん?」
花子に言われて、美樹が携帯でショウの画像を表示させて見せた。
「ショウって人、普段は黒髪なんやろ?」
「そう。」
「いっぺん、この画像の金髪を黒髪に塗ってみたらどうや?」
「…花子ちゃん、ええ事言うなぁ。」
「ちょっと貸してみ。」
そう言って、花子は美樹の携帯を受け取り、画面に映っているショウ君の金髪をマジックで黒く塗りつぶし始めた。