双子姉妹の胸キュン恋愛道!
「ほ、本当にいいの?」
ある朝。
初音は校庭の花壇に水やりをしていた。
「だって、いつも茂みに隠れてやりたそうな顔をしているから…。」
元樹がニコニコとする。
本当は花に水をやりたいのではなくて、元樹君の横顔を見ていただけなんて。
とても言えない。
けれど、こうして一緒に並んで水やりをする事が出来る。
先日、保健室に連れて行ってもらってからかなり仲良くなれた。
「面白くて、可愛いね。」
保健室で言われた言葉がまだ頭の中に残っている。
ダメだ。
本気で元樹君の事が好き。
初音は自覚出来る程、好きな気持ちが溢れていた。