双子姉妹の胸キュン恋愛道!
「ご、ごめんなさい。」
「こちらこそ、あっ。」
慌てて顔を上げると元樹が不思議そうな顔をして立っていた。
「私は妹の方ですよ~。」
「あぁ、ごめん。妹の…、キャサリン・ゼタ・ジョーンズだっけ?」
「違う違う。姉さんより年上になってるし!?私の名前は…。」
「琴音さん、だよね。」
「覚えてくれていたんだ。」
お互い立ち上がり、微笑み合う。
「ねぇ、元樹君。姉さんとは仲良くやってるの?」
「普通だよ。初音ちゃん、家で話してないの?」
家で元樹の事を聞いても、初音は四六時中夢心地なので何も聞けていない。
「お互いプライベートな事はマネージャーを通してって事にしているから。」
「マネージャーなんているの?」
「いない。」
よく分からない会話。
「本当に姉妹揃って面白いね。じゃ、また。」
笑顔で手を振って去って行った。