双子姉妹の胸キュン恋愛道!



「もう、お嬢様の邪魔をしてはいけませんよ。」



そう言い残すと、扉に立っている琴音にも軽く会釈して教室を出て行った。



「はぁ…。」



体全体の力が抜けて、壁に沿って崩れるように座り込む。


ものすごく疲れた…。


まさかイケメンに壁ドンされるなんて、思っても見なかった。


ドキドキ感が半端なかった…。


やっぱり心の準備って必要だわ。


でも、良かったのか、悪かったのか、琴音のお陰で助かった…。


ホッと安堵の顏を見せながらも、口をパクパクしている初音に琴音が問いかけてきた。



「ちょっと、姉さん。あのイケメン誰よ?」



「今日、このクラスに転校して来た花房博人君。」



「ふーん。」



疑惑の目を向けてくる。



「で、姉さん、ここでイケメンと何してたの?」



冷や汗が一筋流れる。


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