あめのひ
「どうしたの?」

彼は犬にそう言いました。

犬をのぞきこみました。

ういーん

そんな音がした瞬間、犬は動きだしました。

「僕は君のそばにいるためのロボットだ。」

「ろぼっと?」

聞いたこともない彼はなれない発音をしました。

犬はくすくすと笑いました。

「君がその夢を見たのなら、僕は君のそばにいなきゃなんないんだ。」

犬はぺろりと彼の手をなめました。
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