あめのひ
「やっと会えたね。」

彼は言いました。

犬はわからない、といった顔をしました。

「なんのこと?」

彼はちょっぴり悲しくなりました。

「君は僕のそばにいるロボットじゃないの?」

「ろぼっと?あ、」

「どうしたの?」

「みて。空が晴れるよ。」

「きみ、消えてる。」

すう

と犬は足が消えていました。

「うん。僕は雨犬だから。」
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