あめのひ
「消えないで。」

彼は何度も言いました。

けれども犬はだんだんと消えていきます。

彼は涙をぬぐって彼につけました。

涙を雨の代わりにしようとしたのです。

ダメでした。

「僕は君を最後に一目見るだけでよかったんだよ。」

犬は言いました。

「僕は君に何も教えられなかったけど。そばにいれた。このいわかげで。」

犬はうれしそうにわらいます。

彼はどんどん涙があふれてきました。

「これからは、とうめいになって、そばに」

犬はぜんぶ消えちゃいました。
< 26 / 28 >

この作品をシェア

pagetop