あめのひ
おわりのひ
あれから何十年ものときがながれました。

彼はそばに犬がいると思いつづけ、ずっと笑顔でいました。

けれども、彼は年をとって、びょうきになりました。

消えそうなくらいはかないほほえみでそばにいた人たちを見ました。

それからまどからそらを覗きました。

空は綺麗でした。

彼が涙をこぼすと、空は雨となりました。

彼は眠たくなりました。

目をつぶると犬がいました。

彼は犬をぎゅっと抱きしめました。

彼はしんでしまいました。

大好きでした。



おわり
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