(仮)
………
…………?
…なんだろう…
さっきまであんなに身体が冷えて、寒かったのに……
今はなんだか、すごく暖かい。
今までで感じたことのない気持ちよさ。
ぬくぬくしてて、フワフワしてて……
まだ、目を覚ましたくない。
ボーッとそんなことを思いながら寝返りを打つ。
…?
なんだろう。気配が…
!?
衣擦れの音と共に私の頭に感じる圧力。
それは温かさを伴い、何度も何度も上から下へ、上から下へ。
私の髪を撫でているようだった。
………気持ちいい……
昔…ずっと昔…
お母さんに抱きしめてもらいながら眠ったときのような安心感。
まだ、このままでいたい。
なんでもいいから、この温もりを手放したくない。
お母さん………
…そうだ…お母さん………。
………どうなったんだろう………
ぼんやりとそこまで考えたところで未だ髪を撫でる誰かの温もりを感じながら、フワフワとした心地よさの中私はまたもや眠りに落ちた。