ありのままの君で


「真由…。辛かったね…。」

美優が優しく頭をなでてくれた。

あたしは泣いていた。

「あたしは…茉莉に…何も出来なかった…あの時…もっと…もっと早く気ずけば…茉莉は…」

「もういいよ。真由のせいじゃないって…。」

夏実も美優も優しかった。こんなあたしをいつまでも支えてくれる。


キーンコーンカーンコーン

「3時限目始まるよ。教室戻ろうか。」


あたしたちは屋上を後にした。
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