ありのままの君で
教室に戻っても何も変わっていなかった。



─昼休み─

あたしは夏実と美優と3人でお弁当を食べていた。


バコンッ

また始まった…

弁当は佐野美登里によって踏みつぶされ、月影梓は近藤理沙により蹴られていた。

「ふふ…」

桐島愛実は笑いながら見ているだけだ。


「ずるい…。」

あたしはムカついた。

「いい加減にしろよ!!!」
突然だった。

ついに月影梓がキレた。
そして、すさまじい目で桐島愛実を睨んでいる。

桐島愛実は立ち上がり月影梓の髪をつかみ黒板に叩きつけた。

「うぜぇんだよ」

何度も黒板に叩きつけた。

見てらんない…。

残酷すぎる。


キーンコーンカーンコーン

チャイムがなった。

何事もなかったように席につき始めるクラスメートたち。


月影梓は立ち上がりふらふらしながら、どこかに行った。


嫌な予感…。

あたしは月影梓を追いかけた。
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