ありのままの君で
次の日

朝のホームルームの時だった。

「今日からみんなのクラスメイトになります。月影 梓さんです。」

「月影梓です。よろしくお願いします。」

黒板の前に立っているのはショートヘアーの女の子だった。

でもその瞳の中はすごく暗くて、光すら無かった。

周りのみんなが騒ぎ出した。

「ねぇ!!あの子、月影グループの娘じゃない?」

「え?」

月影グループ

世界で最も大きな財閥。そして桐島グループの最大のライバルだった。


月影梓は何も言わずに言われた席に行こうとした。その時、

「ねぇ。なんであんたがここにいるわけ?」

桐島愛実が立って言っていた。

「桐島愛実?」

首を傾げながら月影梓は言った。
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