ありのままの君で
「質問に答えなよ。」

転校生を睨みつけ、桐島愛実が言った。

「うちのグループと桐島グループは手を組んだのよ。」

さらりと言った月影梓。
「はっ?。」

桐島愛実は目を丸くした。
「新しい企業を作るんだって。」

それを聞いた桐島愛実は立ち上がって言い放った。

「あんたあたしのこと見下してんの?いっとくけどこの学校は桐島グループが経営してるんだから。」

いつにも増して眉間にシワを寄せている。

「だから?」

真っ直ぐ、桐島愛実に向かって言い放った。

「なっ!!」

「桐島、席につきなさい。」

担任の先生が言った。

しぶしぶ席についた桐島愛実であった。
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