ありのままの君で
ガタン!!

大きな物音がした。

振り向くと、大変なことになっていた。

「マジウザイ!!!ブス!
調子づいてるんだよ!。」
床に倒れこむ月影梓。

蹴り飛ばしている桐島愛実たち。

「うっ…」

教室に響く痛々しい声と音。


嫌だ…。


あたしは走って教室から出ていった。

「真由!!」

あたしを呼ぶ夏実と美優を置き去りにしてたどり着いたのは屋上だった。

「うっ…うぅ…茉莉…。」

あたしはひとりで泣いた。過去の親友を呼びながら…。


「真由!!」

屋上まできてくれた、夏実と美優。

「大丈夫だよ。あたしがいるから…。」

夏実はあたしを抱きしめてくれた。


あたしは泣き続けた。行き場のない思いを、枯れることのない涙で流すようにして…。
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