however close to you
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あたしの実家は比較的都会にあるため、大学に進学する際に一人暮らしは頭になかった。
家から一時間足らずで行ける郊外の文系大学に指定校推薦で合格し、いくつもあるテニスサークルのひとつに友達に連れられて入った。
つまり、平々凡々なキャンパスライフ。このような境遇の大学生は掃いて捨てる程いるだろう。
けれども、別に極端に刺激的な日々を欲してはいないし、破天荒な日常を営みたくもない。
なんだかんだ現状に満足している。
そんな大学生活も、もう二年目に突入して数ヵ月。
太陽がぎらぎらと凶暴になってきた、七月。