however close to you

* * *


二日目も、午前中から部内戦が行われた。

グループ分けのリーグ戦で、各グループの一位四名が優勝トーナメントに進むという運びだ。

試合が長引いてしまうため、リーグ戦の全試合は一セットのみで行われている。


あたしは七戦中五戦を終えたところで、三勝二負と中の中の成績だった。これではトーナメントに行くことは出来なさそうだ。



「爽さんは今のところ何勝ですか?」


冷たいうどんをすすりながら、向かいに座る爽さんに話しかける。

今日のお昼ごはんは旅館が用意してくれたもので、うどんに天ぷら、おこわ、おまけにミニあんみつのついた豪華な食事となっている。


「俺?もちろん五戦五勝!」


爽さんは豪快に天ぷらを平らげている。


「…爽さんてそういうとこ憎たらしいですよね」

「あんだと、こら」

「だってー、普段ちゃらちゃらーのおふざけーのくせに、なんだかんだ運動神経いいんだもん」

「ははんっ、そこが俺様の魅力なのさっ。な?汐莉」

「え?ごめん、聞いてなかった」
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