彼女が笑えば、世界は色づく。




セーラー服の少女だ。



長い髪がサラサラと風になびいている



両手を横に広げていて
まるで風を自由自在に操っているようだ。





少女は髪はキラキラと光り、何だか仏でもみたような気になってしまう。






とんだ勘違いをしていた。




この木々達は



この川のせせらぎは




俺を歓迎しているんじゃない。




この少女を歓迎し、歓喜し、沸き立っているのだ。



なぜだが、そんな気がした。




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