彼女が笑えば、世界は色づく。



「吉見達朗だ。ヨッシーと呼んでくれて構わんぞ」



先生は豪快に笑うけど、これからの試練に緊張している爽にはヨッシーもへったくれもない。




「さ、じゃあ先生に続いて入って来なさい」



教室のドアの前に立つと、緊張して足が震えてきた。




ガラッと先生がドアを開けると、今までうるさかった教室が一気に静かになった。




< 23 / 109 >

この作品をシェア

pagetop