彼女が笑えば、世界は色づく。




「ずっと休んでるでぇ、たまーに来たり、テストんときとかしか出て来よらん」



「へぇー、不登校?」




まあー、そんなよーなもんじゃ。と篤人が少し言葉を濁す。



不思議そうに爽が見ていると、篤人が微妙に視線を逸らした。




「まあ、いろいろあったけん。
でもまあ、お前びっくりしよると思うで」



篤人は分かれ道で止まった。



「あいつ、人形みたいじゃから。
俺らとは造りが違うで」



それってどういう…?



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