彼女が笑えば、世界は色づく。




中学二年の春から、母親の故郷へ引っ越すことになった。



東京の学校では、サッカー部の一応エースとして、チームを引っ張ってきた。



都大会だって、上位入賞確実だと言われていたのに、引っ越しのせいで出れなくなってしまった。




これはさすがに落ち込んだけど、親の都合なら仕方ない。
そうやって、気持ちに折り合いをつけた。


今までそうしてきたように。



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