彼女が笑えば、世界は色づく。




その時、チラリと爽を見るが
興味が無いのか、すぐに前を向き直した。




篤人の言葉を思い出す。


『あいつ、人形みたいじゃから。
俺らとは造りが違うで』




もう人形なんか通り越している。


壊れ物の、ガラス細工のようで

細胞という細胞がキラキラとしている。





まるでどこか違う惑星から来た、生物だ。







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