彼女が笑えば、世界は色づく。



小学3年生の妹は、泣きじゃくったけど
結局はやっぱり母親の元で暮らすことになった。



「爽、もうすぐ降りるから。準備しなさい」




飛行機から乗り継ぎ、ガタゴトと4時間ほど、電車に揺られて





降り立ったそこは、東京育ちの自分からしてみれば、かなりの殺風景に見える。



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