彼女が笑えば、世界は色づく。




「教室、戻らないの?」



爽が声をかけると、遠くの方を見つめていた瞳が帰ってきた。





じっと爽を見つめる。



「誰ね?あんた」




「あ、えっと……」



予期しない言葉に、つっかえながらも名前を言った。


そして、東京から引っ越してきたんだと付け加える。






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