彼女が笑えば、世界は色づく。





「東京に興味あるの?」



爽を見つめていた、瞳が遠くのほうへ戻っていく。


運動場では篤人達がサッカーをしているのが見えた。








昼休みの終わりを告げるチャイムが聞こえた。



「もう行かなきゃ遅刻するよ」



森野蒼がゆっくりと、爽を見つめると




そうだね、と言って立ち上がった。




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