彼女が笑えば、世界は色づく。




森野蒼がそんなこと言うなんて、思ってもみなかった。




「これこれ、鈴ちゃん。お兄ちゃん疲れてるけんね。鈴ちゃんは早く寝なさい」



おばあちゃんは鈴を寝所へ連れて行った。






「爽、森野さんのところのお孫さんと知り合いやったんね?」


「今、同じクラスで、隣の席だよ」



おじいちゃんが湯のみをすすった。





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