彼女が笑えば、世界は色づく。




「森野さん」



爽の呼びかけに、綺麗な髪がなびいて

こちらを振り返った。





「昨日はごめん!」


勢い良く頭を下げたせいで、首がもげそうになった。



「俺、意識無くしちゃって、森野さんがおぶってくれたんだよね……
本当にごめん!」



必死に謝っていると、吹き出したように笑う声が聞こえた。





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