三行ラブレター
坂田先生
「クリスマスは予定あるの?」
「んー今年は多分、だけど…家族かな」
「そっかー良かったねー。日向先生とクリスマスかーファンクラブが知ったら」
「…言わないで、それは忘れたい」
肩を落とす私にちぃは「だよねー」と肩を竦める。
学校で坂田の次に人気なのが日向、もとい兄だった。
とてもじゃないけど、クリスマスを共に過ごすなんて言えない。
ため息を零す私の肩を叩くちぃ。
「ま、学校生活はまだまだこれからなんだから!
あと1月に舞踏会も開かれるみたいだし、もっと気楽にね!」
「はーい…。それにしてもうちの学校って行事多いよね」
「校長先生が楽しい事大好きな先生らしいから」
「…そうなんですか…行事好き…」
ふふ、と遠い目になりながらも家族4人での初めてのクリスマスは早々と近づいてきた。