好きな人
第二話
私は真新しい制服を身にまとい家を出る。

「行ってきます。」
「…………」

返ってこない返事にお姉ちゃんはもう、家を出たのかと確信した。

玄関を開けるとまだ春の香りがする春風が吹く。

「んーー、今日も1日頑張るぞぉー!!」
私は伸びをしながら自分に気合いをいれた。


電車で15分のところにある私の高校は進学校で結構有名だ。
部活も盛んで、人気なんだとか。
そんな中受かった私って凄いなと自分を褒めてあげた。

電車に乗り揺られること15分、歩いて5分で学校についた。
友達もそれなりにいる。
充実した毎日だ。


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