馬渕くん、馬渕くん。





私は背の高い、黒髪の男の子を早足で追いかけていた。


黒髪の男の子の隣には、いかにもチャラそうな人がひとり。




あれ?...馬渕くんってあんな人と絡んでたっけ。

そんな疑問が頭をよぎったけど気にしない。



きっと馬渕くんのことだ。

不良に絡まれて仕方なく一緒にいるんだわ。


そんな馬渕くんもステキ。

.....大好き!




自然と頬が緩む。


早歩きがだんだんスキップになってきた。


だって、もう馬渕くんが目の前にいるんだもん。



でも、今日はそれに混じってドキドキと胸が鳴る。




それはきっと馬渕くんに、今から気持ちを伝えるから。




< 2 / 15 >

この作品をシェア

pagetop