彼女は11回死んだそうです
「はぁ……」
青い空を見上げながら、俺、五十嵐ナオトは溜め息をつく。
高校に入学して早二週間が経とうとしている。
だいたい仲の良い奴等が決まってきて、少しずつグループができていってる。
まぁ俺はどのグループにも属さない……というか、まず友達と呼べるような奴も全くいない。
昼休みの今もこうして屋上で一人飯を満喫している。
人と馴れ合うのは嫌いだ。
相手の事を考え、気遣わなくてはいけない。そんな面倒な事をするくらいなら一人の方が楽だ。
「とか、かっこ良く語ってみちゃったけど、ずっと一人だとP」