君のとなりがあたたかくて···
「あ··!」


「どうした?」


「いや、今読んでる本で読めない漢字がありまして」


「どれだ?」


「これです」


俺と唯の顔が近づく···


「ああ、これは···」


「唯?」


「奏さんちょっと近くないですか?」


「!」


「すまん」


「いえ···むしろうれしいです」


「まったく唯は漢字弱いのに本読みたいなんて」


「だって奏さんから借りてから本読むの面白いって思ったんだから奏さんのせいでもあるんですからね」
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