【短編】思い出

お祭り

その後俺はだんだん新しい生活に慣れてきていた。


最初嫌だった学ランもまぁまぁ良いかなと思えるようになったし。


でもまだ友達に心は開いてなかった。


なんで??


そんなこと聞かれても困る。


でも上辺だけの付き合いをしていたんだ。


なんとなくふざけてる時は一緒にふざけてお友達ごっこをしていた。


「えー夏休みからといって遊び過ぎないように。じゃ楽しい夏休みを過ごしてね!」


そう。


今日は学校の終業式だった。


見たくも無い成績表みて1が無いだけ良いかと諦めていたけど。


「健ー☆今日お祭り行かねー?」


隠れて成績表を見て溜息をついていた俺を後ろから慧が突っ込んできた。
< 11 / 27 >

この作品をシェア

pagetop