【短編】思い出
「よーい・・スタートッッ!!」


おじさんに1回分貰い、俺と慧は競争を始めた。


なんだかんだ言って俺も結構燃えてたりして。


金魚は下手に取るとすぐ逃げるし、すぐ穴が開く。


よし!!


元気そうじゃない金魚をすくうしかねぇな。


「ちなみに負けたほうカキ氷奢りな?」

「はぁっ!?」


慧はまだすくえてないのに変なルールを言い出した。


「その方が燃えるだろ??」

「・・ま、良いけど。」


確かにその方が燃える。


俺はとりあえず四隅にいた赤い金魚をすくう事にした。


なんとなく他の金魚より、動きが遅いから。
< 15 / 27 >

この作品をシェア

pagetop