【短編】思い出
第一章
転校
パターンが変わらねぇなー・・。
いつも同じパターンなの気づいてんのか!?
俺―‥‥
佐々木 健
高校3年。
梅雨がやっと明けて暑さが増してくるこの6月の最後。
“いつも通り”お母さんに俺の欲しい物を買ってもらい
いつもなら食べないよう高級レストランに夜ご飯を食べる。
もう―‥‥
このパターンはこれで3度目。
慣れない手つきでナイフとフォークを使う俺はこれからお母さんが言う言葉を予想していた。
「あのね―‥‥」
食べ終わった頃お母さんが申し訳なさそうに口を開いた。
「何?」
もう分かってる。
俺はそんなに子供じゃねぇ。
もったいぶってないでさっさと言えよ―‥‥
いつも同じパターンなの気づいてんのか!?
俺―‥‥
佐々木 健
高校3年。
梅雨がやっと明けて暑さが増してくるこの6月の最後。
“いつも通り”お母さんに俺の欲しい物を買ってもらい
いつもなら食べないよう高級レストランに夜ご飯を食べる。
もう―‥‥
このパターンはこれで3度目。
慣れない手つきでナイフとフォークを使う俺はこれからお母さんが言う言葉を予想していた。
「あのね―‥‥」
食べ終わった頃お母さんが申し訳なさそうに口を開いた。
「何?」
もう分かってる。
俺はそんなに子供じゃねぇ。
もったいぶってないでさっさと言えよ―‥‥