レディ・リズの冒険あるいは忠実なる執事の受難
午後になって、仕事が落ち着いたところでエリザベスはダイヤモンドの加工職人を待っていた。
エリザベスの依頼を聞き、エリザベスが渡したダイヤモンドを見た職人はいずれもすばらしい品だと目を細めた。
「マクマリー商会の扱う品は、どれも最高級品ですね。もっとも、お値段の方も相応ですが」
「あなたならこのダイヤモンドをどんな形のタイピンに仕上げてくれる?」
「そうですね……」
あらかじめ要望は伝えてあった。職人は三つのダイヤモンドをあしらったデザイン画が何枚も描かれたスケッチブックを差し出す。
「あら、これ可愛い」
エリザベスが選んだのは、三つのダイヤモンドと三つの石を花のような形に組み合わせたタイピンだった。これと葉の形に加工したプラチナを添えてタイピンにする。
「ではこれにしようかしら——サファイアを合わせてちょうだい。いい石見つかったら見せてくれる?」
「かしこまりました」
石の調達も頼まれ、職人はほくほく顔で帰っていく。仕上がりを想像したら、少し気が紛れてきた。
エリザベスの依頼を聞き、エリザベスが渡したダイヤモンドを見た職人はいずれもすばらしい品だと目を細めた。
「マクマリー商会の扱う品は、どれも最高級品ですね。もっとも、お値段の方も相応ですが」
「あなたならこのダイヤモンドをどんな形のタイピンに仕上げてくれる?」
「そうですね……」
あらかじめ要望は伝えてあった。職人は三つのダイヤモンドをあしらったデザイン画が何枚も描かれたスケッチブックを差し出す。
「あら、これ可愛い」
エリザベスが選んだのは、三つのダイヤモンドと三つの石を花のような形に組み合わせたタイピンだった。これと葉の形に加工したプラチナを添えてタイピンにする。
「ではこれにしようかしら——サファイアを合わせてちょうだい。いい石見つかったら見せてくれる?」
「かしこまりました」
石の調達も頼まれ、職人はほくほく顔で帰っていく。仕上がりを想像したら、少し気が紛れてきた。