レディ・リズの冒険あるいは忠実なる執事の受難
レディ・メアリとのお茶会
エリザベスが全ての手配をすませてから、三日後。レディ・メアリの住んでいる屋敷を訪れた。自分の荷物を詰め込んだマギーも大喜びで、エリザベスのお供をしている。
レディ・メアリは訪問してきた姪を満面の笑みで招き入れた。
「待っていたのよ。さあ、トランクの中身を見せてちょうだい」
エリザベスは、自分の身の回りについてさほど気にしないことも多いが、自分の容姿についてまで無頓着というわけではない。
自分でファッション雑誌をチェックして流行を追うのは、時間の無駄だと思っている。けれど、綺麗な服や宝石を身に着けるのは嫌いじゃないという厄介な性格の持ち主でもあった。
そんなわけで、最新の流行については仕立屋やら宝石商やらに全力でお任せしているのである。
大陸で成功をおさめたマクマリー家が資産家であることは、商人達もよく知っているから、「注文したいから」と言えば、店で一番の品を抱えて飛んできてくれる。
ファッション誌をチェックする役は、マギーが積極的に引き受けてくれていて、エリザベスのために毎回的確なアドバイスをしてくれるのだ。
レディ・メアリは訪問してきた姪を満面の笑みで招き入れた。
「待っていたのよ。さあ、トランクの中身を見せてちょうだい」
エリザベスは、自分の身の回りについてさほど気にしないことも多いが、自分の容姿についてまで無頓着というわけではない。
自分でファッション雑誌をチェックして流行を追うのは、時間の無駄だと思っている。けれど、綺麗な服や宝石を身に着けるのは嫌いじゃないという厄介な性格の持ち主でもあった。
そんなわけで、最新の流行については仕立屋やら宝石商やらに全力でお任せしているのである。
大陸で成功をおさめたマクマリー家が資産家であることは、商人達もよく知っているから、「注文したいから」と言えば、店で一番の品を抱えて飛んできてくれる。
ファッション誌をチェックする役は、マギーが積極的に引き受けてくれていて、エリザベスのために毎回的確なアドバイスをしてくれるのだ。