這い出ろ!サダ子さん
このままいくと、一週間後に俺は貞子に呪い殺される。

でも貞子は、アナログテレビからしか出られないようだ。

じゃあこのアナログテレビ、捨てちゃえばよくね?

呪いのビデオテープごと捨ててしまえば、少なくとも俺の部屋には出て来なくなる。

「なー貞子」

「はい?」

俺の作戦に気付く事なく、貞子は振り返る。

「俺、これからバイト行くんだけど…貞子どうする?留守番してる?」

「あ、そうなんですか。じゃあお部屋に一人になっちゃいますねぇ」

唇の下に人差し指を当て、んー、と考える。

「じゃあ一旦井戸に帰ります。お兄さんがアルバイトから帰って来る頃に、またお邪魔しますね」

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