這い出ろ!サダ子さん
そんな事を考えながら、バイトを終えた俺はアパートへと帰る。

夕食は近くの吉牛で済ませた。

とりあえず風呂に入ってさっぱりしてから、俺は早速古いビデオデッキに、そのビデオテープを入れる。

「再生っ…と」

さてさて、どんな内容なのかな?

クッションに胡坐をかいて、俺は無修正である事を期待しつつアナログテレビの画面を凝視した。

15秒ほどの砂嵐。

その後。

「お」

画面に映像が映る。

白黒だ。

映っているのはどこかの野原、いや、山の中か?

古びた井戸が、真ん中にある。

その井戸の中から、何かが伸びてきた。

あれ…人の手じゃね…?

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