這い出ろ!サダ子さん
遠慮がちに部屋のユニットバスに入って行った貞子。

相当念入りに洗っているのか、小一時間は風呂に入っていた。

その間に貞子がいつも着ているワンピースを洗濯しておいてやる。

天気がいいから、すぐに乾くだろう。

替えの服は、俺のを準備。

華奢な貞子なら、大きすぎるくらいだ。

そうして長いバスタイムが終了し。

「ど、どうですか…?」

「……」

不安そうな顔をする貞子の長い黒髪を手に取って、鼻を近づける。

「うん、いい匂い。シャンプーのいい匂いがする」

ちなみにウチのシャンプーはメリットだ。

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